MIMILOG

絹ミミです

「あ、天才」っていう感動が好き。そして私もいつか、天才になりたい。なりたくない。

ファッション雑誌にちょろっとくっついてるエッセイ記事を読むのが好き。

下世話な週刊誌で連載されるエッセイ記事の秀逸さよ。

 

私はわりとロマンチックな女なので、しっとりとしたセンチメンタルな文章を読んで「ほぉおおおおぅぅぅぅうん」ってなる時間を愛してるんだけど、それ以上に「バカみたいに天才!! 」って声をあげたくなるようなテンション高めの文章を読むのも好き。なんでもないことが書かれてるのに「あ、天才」って。

 

定期的に読むWEBメディアやらブログやらをいくつかブックマークしてるんだけど、センチメンタルとハイテンションの振り幅がとんでもない。落ち込んでるときは、絶対にハイテンションの記事を読む。センチメンタルな文章読むと、心がさらに沈むからね。ハイテンションは正義だと思う。

 

たとえばPR記事にしたって、書き手がテンション高く書いたものってすごく楽しい。楽しく読めちゃう。「キャハーーー!! こんなのあるよぉおお~! すっげ~! 」「見てこれかんわいいいいい~~~!! 」って、そういうの。キレイに整えられた文章よりも、そんなテンションの記事は、冴えない毎日を送る人を救うと思う。

 

ハァ、自分ってなんてちっぽけなんだ…

こんな冴えない毎日…

ってやさぐれても、この世界のどこかに「こんなことでこんな楽しそうにする人間がいるんだ」って思ったら、元気出る。本当にありがたい。ありがとう。

 

私は本当につまらない文章を書いてしまうことが多くて、「なんじゃこりゃ!(ドテー!!)」って3日に5回くらいなってるんだけど、たまに、本当にたまに、最高傑作ができあがる。我ながら惚れ惚れしちゃって、何十回も読めちゃう。オチまで美しい……みたいなのが100回に1回くらいある。だからやめられないよ。

 

誰かが書いた記事、ブログでもなんでも良いんだけど、そういうのを読み終わったあと、真顔で「あ、天才」って思うことがある。ほぼ毎日思ってる。ネットにはこんなにも豪傑がいるんだ……って震えるのと同時に、単純に感動する。

 

なんでもないことを、「あ、良い」って思える文章を書ける人間になりたい、私も。でも、毎回傑作! みたいなのができちゃうと、自分に怯えちゃうかもしれない。うまくできなかったときに、今以上に落ち込んじゃうかもしれない。

 

本当に自分はつまんない人間で、つまんない文章しか書けないけど、でも今日もなんとか命を育んでる。(使い方合ってる?)とりあえず今日は、それを褒めてあげようかな。

 

「なんじゃこれ!!」ってなる自分は、まだまだ伸びしろあるよね。きっと。